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日々と日常
2015.10.21

前例がないからできません!の前例ができた時ってどんな時?

少し前のことですが、クライアントとカフェで打ち合わせをしている時の出来事です。

隣の席の会話が耳に入りました。

その声はどんどん大きくなり、意識をしなくとも鮮明な内容が聞こえてきました。

どうやら上司の方が部下の良い面を伸ばそうとして、新しく依頼した仕事をする、しないで揉めていたようです。

何回も同じ事を繰り返すので覚えてしまいました。

上司「あなたは○○が良い点で、その特長を生かすために、今の仕事とは別に○○という新し仕事をして欲しいのです。」

部下「今やっている仕事をやりたくてこの会社に入ったんです。それに○○をやると時間が無くなって、今の仕事ができません。」

上司「いまの仕事をやりながらでもできると思って依頼しているのです。今の仕事をしながら新しい仕事でも成果を出すように頑張ってください」

部下「できません。」

上司「なぜですか?」

部下「やったことがないからです」

上司「あなたならできると思って依頼しているのです。やったことがある、ないで決めたわけではありません」

部下「でも、できません。」

上司「すでに2ヶ月くらいその仕事を少しづつ手伝ってもらって、できているじゃないですか。あとはもっと力を入れてもらって、さらに成果を出して欲しいのです」

部下「無理です」

上司「なぜですか?」

部下「経験がないからです」

上司「経験があるなしで仕事を頼もうと決めたわけではありません」



上に戻る。

延々この繰り返しでした。
こちらの打ち合わせより前から話していて、店を出るときにもまだ続いていましたから、上司の人が良く我慢強く話しているな~と思いました。

その日の帰り道から、何度かその時の事を思い出します。
なので、ブログにしようと思ったわけなのですが、印象に残ったこととして、

部下の方の「やったことがないからできません」「経験がないからできません」とか、「やりたい仕事ができなくなる」という返事がとても多かったなという事でした。

僕自身は、この様な理由が嫌いです。

なぜなら、それを言ったら、今やっている仕事は、社会に出て仕事始めた時からすでに経験あったんですか?って話じゃないですか?

また、いろんな事情を抱えている組織の中で活動しているのに、その人はやりたい仕事だけしかしないんですか?って話でもあると思うのです

少なくとも、上司の方は、「この人ならやれる」「いまの現状より良くなる」と思って、期待を込めて仕事を頼んでいるわけですし、上司の指示は大きく解釈すれば、それはその会社がその人に期待していること、求めていることなのですから、自分のやりたいことと違うことだとしても、前向きに取り組んだほうが良いのではないのでしょうか?

ボランティアの話とかであれば違うのかもしれませんし、また、当然、反対の意見もあると思いますけど、一般的な組織で働くというのはそういうことなんじゃないかと思います。

で、最後に、いつか、自分もこのようなやり取りをするかもしれないから準備をしておこうと思いました。
こんなやり取りの際には、こう返そう!と今日まで考えた言葉。

・いまやっている仕事は最初からやったことがある仕事だったの?

・あなたがやりたいことを会社に求めるのと同じように、会社は会社がやってほしいことをあなたに求めていますよ。

・あなたが活躍すると思っているから頼んでいるのです。活躍を期待してはいけませんか?

・やりたくないからやりたくない、は会社から属さなくなった時に言ってください。

そういったやり取りを聞いていて、とにかく聞く耳を持たずに、新しいことへの取り組みを嫌がる人って、いろんな意味でもったいないなと思いました。

反対意見もあると思いますけど、期待されることはすごくいいことですよ!

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この記事を書いたライター

代表取締役 福田 大輔

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