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チャレンジ
2022.01.05

冬休み中ですが、『業績』をあげました

2022年の元旦はとても風の強い日でした。

正月っぽいことをしよう

せっかくだから、いつでもできることではなくて、昔やっていたことで、今はやらなくなってしまったことをしよう!

40代も半ばですが、このような仕事をしていることもあり、スマートフォンやSNSはそれなりに使っていると思います。

気がつけば娯楽のほとんどにスマートフォンが介在しています。

しかし、そんな自分は小学生くらいまでは「ザ・昭和」の遊びもそれなりに体験していました。

ファミリーコンピュータやPCエンジンといったTVゲームはありましたが、今よりずっと外で、自然の中で遊ぶ環境でした。

父も祖父も昔やった遊びをたくさん教えてくれました。

自分は同じことが出来ているだろうか?

いまはWebを、Youtubeを調べれば、昔の遊び、遊具の作り方とかはいくらでも出てきますが、実際に体の中にある記憶を呼び起して、改めて自分のものとしておきたいと思いました。

生きていればですけど、あと30年後とかに自分も「この遊びはこうやるんだぞ」「これはこうつくるんだぞ」と昔を思い出して、同じ遊びをできたらいいなとも思いました。受け継いだものを受け渡せたら良いなと思いました。

そして、これはとても良い機会で、父とも遊べるなと。

ということで、風の強い朝、昔ながらの凧を作ることにしました。

思い立ったのは朝10時半、田舎なので16時半には日が暮れてしまいます。

そして、家族で過ごす昼ごはん(抜けれない)の他、15時過ぎには出かける予定があったため、あまり時間がありません。

とにかく早く動かないと。

材料集め

父に手伝ってもらい、先ずは材料の調達です。

畑の脇にある篠(シノと言って竹の細いやつです)を、

枝切りばさみで6,7本切り取りました。

作業場を実家の庭に移して、

鉈(ナタ)を使って枯れ葉と節を払います。

そして凧の骨組みとなる籤(ヒゴ)を作ります。

小刀と鉈を使って篠を二つに割ります。

二つに割ったものを小刀でさらに二つに割ります。

作り出した細い籤を小刀を使って、出来るだけ軽く、薄く、きれいにしていきます。

籤を作った後に組み立てです。

こんな風に組み立てる予定です。

最初のトラブル

行き当たりばったりで作り始めたため、適した材料と呼べるものがありません。

籤を結ぶタコ糸が無いため、買いに行くことを考えたのですが、調べたところ、町内でそれっぽいものを売ってそうなお店は全て閉まっておりました。

父は裁縫用の糸で、自分は釣り糸を引っ張り出してきて組み立て開始です。

釣り糸は・・・良いものに目を付けたと思ったのですが、まず、透明で、そして細いです。

齢から来る視力の低下と指先のおぼつかなさで堅結び一つするにも手間取りました・・・

裁縫用の糸に変えて作業を続けます。

糸の結び目は瞬間接着剤で固定しました。

しばらく、黙々と作業しました。

組み立て途中で昼ごはんのアナウンスが・・・

せっかくの実家なのと人が集まる昼食なので参加しないことができません。

父に遅れること20分、どうにか骨組みを作って昼食を食べました。

凧の絵を考える

昼食を取りながら凧のデザインを考えました。

せっかくの正月なので、書初めもしようと思いました。

凧の絵柄にすれば一石二鳥です。

しかし、絵を書きたい派と字を書きたい派に分かれてしまいました。

掃除の手間を省くため、自分は絵の筆にて書道をすることに。

何を書こうか考えた時に、どうせなら上げたいモノを書いてそれを揚げよう!と閃きました。

自分が選んだ言葉は「業績」です。

業績と書いて、それを上(揚)げよう!

絵を描く(字を書く)

描くのは書道用の和紙ではなく、障子紙。
硯は掃除が手間なので、使い捨てのパレットに墨をたらしました。

ちなみに隣で参加していた絵をかきたい人は、最近覚えたというネズミを書き始めました。


「今年は虎だよ」と伝えても、ネズミが良いとのことです。

最初は「業績」とだけ書こうかと思いましたが
味気ないので、ヨクスル株式会社と令和4年1月1日を入れました。

ざっと書いて、乾くのを待ちながら出かける準備をして、乾いたと思ったらすぐにのりを使って貼り付けました。

しかし、この時点で本日中に上げるのは難しいと感じました・・・

骨に紙を貼った後は足を作りました。


足はカッコよくするためだけかと思っていましたが、どうやらバランスをとるために必要みたいです。

足をつけた時点でこの日はタイムアップ。

凧を揚げる

朝、用事のついでにと父が近所(車で10分)のホームセンターでタコ糸を購入してきました。

駅伝の応援を中断して、すぐに糸を張りました。

こんな感じです。

そして、お昼前に近所のお寺の前にある駐車場へ出かけて、

いざ、凧あげ開始です!

しかし、この日は昨日の風が嘘のように「無風」・・・そして晴天。

本来なら嬉しくなるような天気ですが、今日に限ってはあまりうれしくありません。

一人でバタバタやるのですが、あまりうまくいきません。

見ていた父から『凧をもっと張ること』、『足を伸ばすこと』をアドバイスしてもらい帰宅しました。

改良作業を終えたタイミングで、急な来客があったため、この日の作業もここで終了です。

凧揚げ2日目

朝、朝食後、家の手伝いをすぐに終わらせてお寺の駐車場へ。

本日も最高の冬晴れ。昨日以上に雲一つない、そして風もない天気です。


本来ならこういった日の方が嬉しいのですが、今日だけは違います。

この時点では、このブログを書くことを決めていたのと、形から入っているとはいえ、

ヨクスル株式会社 業績と書いた凧を作ってしまったため、揚げずにはいられない!


どうにかして、無理やりでも揚げなければ・・・

父に協力をしてもらう事にしました。

一瞬でも風を感じたら思い切りダッシュして、一気に上空まで揚げる作戦です。

ベタですけど、風の谷のナウシカを思い出しました。

そして、待つこと5分?いや3分くらいか・・・

一瞬の風を感じた瞬間、思い切り走りました。

そして急いで撮影です。

頑張って撮ったのがこの1枚です。

どうにかですけど、業績を揚げることができました。

齢のせいなのと、近所で見ている人もいるのであまり長時間走れませんでした。

しかし、走るのをやめてしまったら凧は落ちてしまいます・・・

もっと風が吹かないかな?、凧が元旦のうちに完成していたら・・・

などと思いながら、一通りの満足感を得てこの遊びを追えました。

今回のまとめ

このブログを書いている最中、無理やりですけど今回の遊びと仕事をむずびつけました。

①先を読むとか事前の準備が大事

風が強い日にいきなり思いつきで凧を作って揚げようとしたわけですけど、作り慣れていないし、材料を売っている店も閉まっているし、他の予定もあるし・・・

せっかく良いアイディアを持っていても、準備ができていないとこんなことになってしまいます。

そして、その商品のニーズがある時に、その商品を作る様では大きなチャンスは逃してしまいます。

凧が完成した日からの二日間は本当に静かな冬晴れでした・・・

面白くないかもしれませんが、凧を揚げるならいつが良いぞ、どこで良い風吹いているぞ、どんな素材でどんな凧を作ったらうまくいくぞ、を調べて、チャンスが来る前に準備しておかないとですよね。

②凧を技術改良する(サービスを改良する)

風が少なくても、商品として流通している凧であれば揚がるのです。特に最近100均で売っている凧は凄いです。
凧の究極系は100円で買えて風の少ない日でもガンガン揚がるのです。

結局、この二日間ではあまりできませんでしたが、凧の微調整で、すこしづつですけどあがりやすくなったと感じました。

ですので、サービスも継続して改良していかないとだめだと思います。


そして、改良を続けていけば、大きな社会的なニーズがない時でもそれなりに求められる商品・サービスが出来上がるのだと。

③協力者を求める

結局今回は自分一人では何もうまくいかず、要所要所で父に手伝ってもらいました。

頭のイイ人とか、器用な人とかだと一人ですべてできるのでしょうけど、そういった人ってごく一部で
自分一人でできることは限られていますから、協力者を増やすことは大事だと思いました。

④走り回る

良い凧でなくて、風も弱い、そんな時でも凧を揚げなくてはいけない!

そんな時は、結局走り回らなくてはいけないのだと思いました。

走って無理やり風を起こして、凧を揚げるんです。


走り続けなくてはいけないので、当然、疲れます。体力も減ります。でも、走るのをやめたら凧は落ちます。

次に風が吹くまで走り続けるか、自分が休むときに代わりに走ってくれる人を探すか、走っている間に、走らなくても揚がる性能の良い凧を用意するしかないのかな・・・?

⑤余裕をもつ(お金と時間)


①~③はお金があったり、時間的な余裕あれば、よりうまくできると思います。

最初はひたすら④ですかね。

自分が走りまわって、余裕ができたら③の協力者を増やして、自分ではできない①とか②をやってもらう。

そして⑤を作って、そこから③を増やす。

これを続けていればいつか良い凧あげチーム(業績を揚げ続けられる会社)を作れると思いました。


ヨクスルという凧を無理なく高く揚げ続けるために、今年はバタバタするかもしれません。

でも、とにかく業績は必ず上げたいと思います!

そして、来年以降の余裕を作る!

そして、良いサービスを作る! いい人に参加してもらう!

この先に続く、良い会社を作って行きたいと思います。

あと、字が年々下手になっています。うまくなりたいです。

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この記事を書いたライター

代表取締役 福田 大輔

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