- 日々と日常
- 2017.11.20
展示会の良いところを実感
先週、東京ビッグサイトにて開催されている『産業交流展2017 』と『新価値創造展2017 』に行ってきました。
普段なかなか会えない遠方のクライアントが参加するとのことで挨拶に行った訳です。
朝、会場に直行し、挨拶を終えたら直ぐに会社に戻ろうと思っていたのですが、クライアントのブースに行くと担当者がいません。
まだ来ていないのかな?とか、早速ブースの外で営業しているのかな?とか思い、しばらく会場を見学しようとふらふらしていました。
しばらく会場を見学して、クライアントのブースに戻ろうかなと思い、あるブースの脇を通りました。
そして、その瞬間、頭の片隅がピリピリっと反応しはじめたのです。
なんか見たことある気がする?触れたことのある雰囲気?
記憶をたどりながらブースを見まわします。何人かと目が合い、その都度記憶をたどりますが答えにたどり着きません。
しかし、明らかにそこには何かがある気配がしていました。
ブースにはたくさんの方がいたので、ゆっくり歩きながら、端からすこしずつ見ていきます。
そして、4人目の方と、ブースのプレートにある『東京都鍍金工業組合西部支部』の文字が目に入った時、ハッと記憶がよみがえりました。
その方は、前職時にと~ってもお世話になった
硬質クロムめっきを超越した世界で唯一のめっき技術『ダイクロン』の千代田第一工業の担当者さんでした。
そして、僕の熱い視線を受けて、向こうも2.3秒ほど、僕と目を合わせてくれた後、「あ~」だったか「お~」だったかの声をあげていただきました。
SNSなどで時折やり取りはありましたが、お会いするのは実に4年ぶりです。
驚きと嬉しさで、少し早口の近況報告をしてしまいました。
すると、今日は社長と、さらにはその会社ととても仲の良い会社で、同じように前職時にと~ってもお世話になった、低価格でも高品質!環境にやさしい・次世代めっき『TMX』の 特殊鍍金化工所の担当者さんまで来ているとのこと。(2社とも東京都鍍金工業組合西部支部に所属)
指をさされた方向を見ると、お二人は商談中でしたので待つこと5分。先ほどと同じように「お~」とか「あ~」とかいう一言から始まり、同じようなやり取りを繰り返しました。今度は多少落ち着いて、ゆっくりと近況報告ができました。
皆さま、展示会出展のお忙しい中でお時間をいただきありがとうございました。覚えていただいていて嬉しかったです。
お話をさせていただいている最中、「展示会において、業界団体で広いスペースを借り上げて、そこを小分けにして、所属企業が出展する方式は珍しくないと思うのですが、ライバル企業が一つのブースにたくさん集まる出展形式ってのは珍しいですよね。」と伝えると、
「1社で出展すると費用も高いし、準備することも多い。人もたくさん使う。新規の引き合いは欲しいけど、展示会に出たことの無い企業にとって、展示会に出展する事はとてもハードルが高い。だから、組合で、みんな一緒のチャレンジとして、このような出展形式を考えた」と教えていただきました。
一口に『めっき』と言っても、被膜の対象や用途が異なればめっきの種類も方法も異なります。幅の広い技術なので、競合することはあるにしても、協業できる部分も多い様です。
とはいえ、普通に考えたら、何をやるにしても、複数の同業企業による呉越同舟はなかなか難しいと思うのですが、ここでは不思議と成立しているようでした。
会社は違うはずなのに、皆さんが話しているところを見ると、一つの会社かな?と思う様な感じもあり、仲間意識の高さ?強さ?みたいなものを感じました。
細かい説明ができませんが、東京都鍍金工業組合西部支部には多種多様なめっき加工を得意とする工場が多数あるようです。
加工、表面処理、品質管理、工程管理などをお仕事にされている方には、お役に立つような情報があると思いますので、ぜひとも一度ご覧いただきたいと思います。
他にも、新卒で入社した会社で取引させてもらっていた会社が2社出展しており、担当者の方にはお会いできませんでしたが、担当者の方が今でも働いていることや近況などを伺えました。
さらに、驚いたことに、10年以上前に作らせてもらった展示パネルが2枚!今でも現役で使われていたことを発見。驚きと嬉しさがこみ上げました。これは後日また報告できればと。
11時には会場を出る予定でしたが、実際に会場を後にしたのは15時30分でした。
遠方のクライアントに会えるだけでなく、思いがけず会いたかった人にたくさん会えて、昔手掛けた仕事にも触れられて、『展示会に行って良かった!』 久しぶりに心から思いました。
この記事を書いたライター
- 代表取締役 福田 大輔