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学びごと
2021.07.15

【最新SEO指標】コアウェブバイタルで見るWebサイトのユーザー体験

こんにちは!Webデザイナーの小林です。

いよいよ東京オリンピックがやってきますね。

そんな中、東京では4度目の緊急事態宣言が発令されました。
都内ではオリンピックも無観客開催が決定。
オリンピックは開催されるも、「日本でオリンピック生観戦をする」という体験はほぼできなくなってしまいました。。

人生ではこのような初めての「体験」もあれば、日々何気なくしている「体験」もあります。

そんな日々の何気なくしている体験のひとつが「Webサイトの閲覧」です。

「Webサイトの閲覧を体験している」という響きは少し違和感があるかもしれません。
しかしWebサイトを制作するに当たって「Webサイトのユーザー体験を向上させる」ということは、とても大切な概念です。

そのユーザー体験の向上を可視化するものとして「コアウェブバイタル」という指標が近年登場しました。

コアウェブバイタルとは???

Googleは「Webにおけるユーザー体験の向上を目的とした取り組み」を「ウェブバイタル」と表しています。
そしてそのウェブバイタルの中でも特に重要なものを「コアウェブバイタル」と呼んでいます。

簡単にいうと「ユーザーがどれほど快適にWebサイトを閲覧できるか」という指標です。

このコアウェブバイタルは、Googleの検索順位にも影響が出始めてきており、現在SEOの一環として注目されつつあります。

コアウェブバイタルの3つの指標について

コアウェブバイタルは次の3つの指標から構成されます。

  • 「LCP (Largest Contentful Paint)」…読み込み時間
  • 「FID (First Input Delay)」…初回入力遅延
  • 「CLS (Cumulative Layout Shift)」…累積レイアウト変更

 

これらは主にページの表示速度に関係しており、Googleがユーザー体験の向上の核になるとしているものです。

引用元: Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標

 

このコアウェブバイタルを構成する3つの指標「LCP」「FID」「CLS」について、詳しく解説していきます。

LCP(Largest Contentful Paint)

LCPは「最大コンテンツの描画」の意味を持ちます。ユーザーの認識としてのページ表示速度を測る指標です。
ページの中で最大のコンテンツが表示されるまでの時間を表します。

感覚的な読み込みスピードを測定し、速ければ速いほどユーザー体験の質が高くなります。

「ページ内で見たい画像や動画等のコンテンツがなかなか読み込まれない」
「見たいテキストを含むコンテンツの表示までに時間がかかる」

このような体験が対象です。
それらを改善することでLCPの指標は高くなり、ユーザーにストレスを与えないWebサイトになるでしょう。

 

FID(First Input Delay)

FIDは「初回入力遅延」の意味を持ちます。
ユーザーがページで最初に行う操作(クリック、タップ、テキストの入力、フォームの送信など)に対して、ブラウザが応答するまでにかかった時間を表します。

「目的のページに行きたいのになかなかボタンのクリックができない」
「フォームを送信したのに、なかなか完了画面に遷移しない」

このような体験が対象です。
これらの数値は「秒」で表し、値が小さいほどユーザー体験が良いとされています。

 

CLS(Cumulative Layout Shift)

CLSは「累積レイアウト変更」の意味を持つ、視覚要素の安定性を示す指標です。
ページの読み込み段階で、予期せぬレイアウトの移動がどれだけ発生したかを測る指標になります。

「ボタンをクリックしようとしたら、コンテンツの間に広告が遅れて読み込まれて、広告をクリックしてしまった」
「テキストを読もうとしたら、画像が遅れて読み込まれてテキストが下にずれてしまった」

このような体験が対象です。
レイアウトが遅れて変動する発生件数、影響を受けた範囲の広さと最大移動距離などを指標としています。

 

コアウェブバイタルとSEOの関係性

これら3つの指標であるコアウェブバイタルは、2021年6月より徐々にランキング要因になるとの発表がありました。

参照: Google検索セントラルブログ

 

実際の測定方法としては、GoogleのSearch Console(サーチコンソール)やPageSpeed Insights(ページスピード インサイツ)で簡単に調べること可能です。
これらの指標が今後Googleのランキングに影響されていくため、SEO対策をする上でも重要になっていきます。

コアウェブバイタルはGoogleが掲げる10の事実のひとつでもある「遅いより速いほうがいい。」という概念を兼ねつつも「速ければよい」というわけではありません。
表示速度が速くても、コンテンツの内容が充実していなければ「ユーザー体験の最適化」には繋がらないはずです。

コアウェブバイタルは新たなSEOの指標としてこれから評価されていくでしょう。
しかし、Webサイトの本質である「誰かのためになる情報を載せる」ことを忘れないようにすることも大事です。

弊社が受け持つWebサイトは、これらの面も考えながら制作しております。

「ページの表示速度が遅い」「見やすいサイトを作りたい」「わかりやすいサイトを作りたい」
こんな悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください!

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この記事を書いたライター

ヨクスル株式会社

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