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日々と日常
2017.05.15

職業人講話をしてきました

以前、仕事を手伝ってもらっていた佐藤君から声をかけてもらい、5月8日、栃木県宇都宮市の職業訓練学校で職業人講話という授業の講師を行いました。

生徒さんはこれからの転職に備えて、WEB制作やDTPのデザインを勉強されている方達です。

1コマ50分、テーマはほぼフリーで6コマ

比較的自由を与えられている講義なので、どのような内容にしようか悩みましたが、今までの経歴や成功体験、失敗体験を踏まえて、
WEBマーケティング、WEB制作の仕事のやりがいや大変な部分を話し、

・あらためてどんな仕事をしたいか
・どんな会社に勤めたいか
・どう生きたいか
・そのためには、どんな準備をすれば良いか

などを考えてもらおうと思いました。

当日はあっと言う間に終わりまして、そこから1週間、少し後悔しています。

理由は、久しぶりにこういった仕事をした訳ですが、久しぶりだったからなのか、まったくうまく話ができなかったことと、
時間の都合で、オチにたどりつかずに終わったり、無理やりまとめて終わらせたりという話がいくつもあったからです。

改めて、与えられた時間の中で予定通りの講義を行うことはとても難しいことだと感じました。

講義では、普段から僕が思っている

・WEBサイト制作の仕事は時給換算でお金はもらえない。
・クライアントは僕たちが働いた時間に対してお金をくれる訳ではなく、作ったもの、作り出した成果に対してお金を払ってくれる。
・仕事が遅い人とか、できない人ほど時間がかかるから同じ時給ではないにしても人件費はかかりがちだし、そう言った人の方が残業する機会が発生しがちで経営者から見たらつらい。

という話をしました。

WEB制作の仕事は、単純な流れ作業とか、レジの前に立ち、お金をもらって商品を渡すような単純作業(生産性が読みやすい作業)では無いと思いますから、最初のうちは残業とか何とか言わないで、良い仕事をすることだけ考えて仕事を早く覚えるためにも頑張って働いて。と伝えようとしたつもりが、ちょっと別の話になった気がします。

そして、結果として少々引かせてしまったかもしれません。

で、いろいろ振り返ってみたんですが、僕の講義も同じです。
4月初旬くらいから週末に定期的に時間を見つけて準備を始めて、GW中も準備して結構な時間をかけているんです。

でも、講義を受けた生徒さんからしてみたら、僕が準備に費やしたその時間が、その講義の価値ではありませんよね。

あくまでも、僕の講義が良かったかどうかが「講義の価値」であって、そのために僕がしてきた準備は関係ないんですよね。

準備は時間をかければかけたほうが、良い講義をできる可能性は上がるんだと思いますが、良い講義かどうかはお客さんがそう思えたかどうか次第です。

ただ、準備をしっかりしたほうが、自分が満足できたり満足させられたりするところへは近づけるかなと思っていますし、自分の中の後悔も減ると思っています。また、その努力を見ている周りの人は、おそらく自分の希望の1/3程度くらいには「頑張ったね」って褒めてくれると思います。

どうでしたかね?
それと、最後の授業で、僕(自分で創業、立ち上げ3年目)の立場で採用する際にどんなことを見ているかを話して、最初の授業でアンケートとして書かせた、自分の履歴書、仕事に対して、人生に対しての希望シートを自分で見返してもらって、採用する側の立場でその人を採用したいか考えてもらうということをやりましたが、

結果、みんなその日は僕の考え方に毒されてきているので、ちょっと厳しい評価だったと思います。

これは補足するべきでした。

皆さんがこの先、転職しようと思っている会社は、何も僕と同じような立場の人が経営する会社ばかりではないと思います。
組織や仕組みがしっかり出来上がっている会社であれば、なおさら、採用基準は違います。

一番良いのは、求められている職種において即戦力だということですが、そういった求人ばかりではありません。期待値を含めた求人もたくさんあるわけで、そういった求人に対しては、この先を期待させてくれる期待値みたいなものを出せれば良いのかなと思います。

期待値は、作っているもののセンスが良いとか、地頭が良いとか、長く働いてくれそうだとか、人脈をもってそうだとか、話がうまいとか、いろいろあると思うんですが、要するに自分たちの仲間にすることで自分たちにとってメリットがあると思わせることです。

その上で、会社の風土とその人の考え方が合致していそうか、今働いている会社の人たちと仲良くできそうかとかそんなとこです。

1、2度の面接では難しいかもしれませんが、採用担当者が何を考えて自分と向かい合っているか、自分のどんなところを見ているか、どんな人を採用したいと思っているか、考えて面接に臨んでみてください。

最後に、この先の進路が制作会社でも、そういった会社でなくても、いま生徒の皆さんが勉強されている能力はきっと生きていく中で重宝される能力のはずです。

卒業までの残り僅かな期間、ぜひ、精一杯勉強してください。

そして、卒業後、奇跡的にどこかの案件でご一緒できたら嬉しいです。

 

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この記事を書いたライター

代表取締役 福田 大輔

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