- 学びごと
- 2021.06.27
DTP制作のポイント
はじめまして。
最近、進撃の巨人の最終巻を購入したのに何故か読んでいない、
ヨクスル株式会社のデザイナー、志村です。
さて今回は、DTP制作のポイントについてお話ししたいと思います。
そもそもDTPってなに?
DTPとは…
Desk Top Publishing(デスク トップ パブリッシング)という”パソコンで出版物を作成すること”を指し、日本語で「机上出版」や「卓上出版」と翻訳される。
…と言ってもよく分からないですよね。
ざっくり言うと、パンフレットやチラシなどの、印刷物を作成するという意味です。
私は入社してから、何度かDTP制作を担当させていただきました。
今回は、その時に気づいた点や、学んだ点、制作時のポイントについて、考え方と技術面それぞれの角度からお話しします。
DTP制作のポイント
1. 目的や用途を明確にする
2. 伝えたいことを明確にしてページを構成する
3. 一目で理解できる表紙にする
4. 技術面のポイント
・カラーはCMYK
・文字サイズの最小は5pt、平均は8~10pt
・画像の解像度は300~350dpi/ppi
・線幅は0.1mm以上
では一つずつ説明していきます。
1.目的や用途を明確にする
まず、何を目的としていつ使うのかを考えます。
展覧会で新商品を紹介する為に陳列するものなのか、商談の際に自社を知ってもらう為のものなのかなど、様々な用途や目的に応じて制作する内容や構成が変わります。
何を目的として制作するかを明確にすることが、より良いDTP制作の重要なポイントです。
2.伝えたいことを明確にしてページを構成する
目的やターゲットを明確にし、情報を整理することが大切です。
会社案内のパンフレットならば、ページの最初に何をしている企業なのかを記載し、住所や電話番号などの概要はページの最後の方に記載します。
もしこれが逆で、ページの最初に企業の住所などの概要が記載されていたら、「何をしている企業なのだろう…」とユーザーは混乱するでしょう。
このように、目的や用途に応じて伝えたいことを明確にし、重要度の高い情報をページの前半に記載するなどの構成が大切になります。
3.一目で理解できる表紙にする
例えば、冷蔵庫のパンフレットなら冷蔵庫が表紙に、学校案内なら校舎や生徒が表紙になるようにするなど、ユーザーが見た時に、おそらくこのパンフレットだな。と予想できる表紙にすることが大切です。
ユーザーが予想するものに対して内容が違った場合、意外性やインパクトを与える事はできます。しかし、同時に不信感や違和感を与える事にもなるので、一目で理解できるような表紙にすることは大切なポイントです。
4.技術面の制作ポイント
・カラーはCMYK
色には主に、CMYKとRGBという二つの種類があります。簡単に言うと、
CMYK→パンフレット、チラシなどの印刷物
RGB→テレビ、パソコンなどディスプレイ
といった感じで分かれているので、印刷物を制作するときは、CMYKを使用します。
ちなみにCMYKの使用色量の合計は320%以内が理想とされていて、これを超えると色むらなどが出てきてしまうので注意が必要です。
・文字サイズの最小は4.5pt、平均は8~10pt
一般的に、印刷物の文字サイズの最小は4.5pt~5ptとされています。
読ませたい文字なのであれば8~10ptを使用した方がユーザーは疲れずに文字を読めるでしょう。
また、ターゲットによって文字サイズを合わせる事も重要です。
例えばスマートフォンのパンフレットがあるとして、ターゲットが20代の最新機種のパンフレットなら6ptの製品説明をスラスラと読めると思います。
しかし、ターゲットが60代のラクラクホンのパンフレットを、6ptの文字サイズで記載した場合、ユーザーはストレスを感じる可能性が高いでしょう。
この場合はフォントのサイズを大きするなど、ターゲットに合わせて文字サイズを調整することも大切なポイントです。
・画像の解像度は300~350dpi/ppi
DTP制作をする際に画像を使用することがよくありますが、画像の解像度も注意が必要です。
ディスプレイで表示するなら72dpi以上なら良いですが、印刷物は300dpi〜350dpiが良いとされています。
これを下回ると、画像が荒く印刷されてしまいますので、データを制作する時は必ず画像データの解像度のチェックしましょう。
・線幅は0.1mm以上
0.1mm以下の線は印刷時に潰れてしまう可能性が高いので、線幅は0.1mm以上にします。
線に色を付ける時には、「塗り設定」で色を付けないと、印刷されない事があるので、注意が必要です。
DTP制作のポイントまとめ
細かい事を言ったらまだまだありますが、以上が私の考えるDTP制作のポイントになります。
私が制作させていただいた会社案内のパンフレットについても、以前ブログに投稿しましたので、見ていただけたら嬉しいです。
これからも沢山のデザインに触れて、お客様のお役に立てるよう、精進していきます。
では失礼します。
この記事を書いたライター
- ヨクスル株式会社