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日々と日常
2018.02.13

心頭滅却すればパクチーもうまし

年末の話ですが、忘年会を企画した際、クライアントに「お好きな物、食べたいものはなんですか?」と尋ねたところ、

「パクチー以外なら何でもいいです。」との回答をいただきました。

この回答、実は2017年に4回あったので『またかい!』と思うと同時に、パクチーがメジャーになったな~と思いました。

この回答をした4人のうち一人は当社スタッフの鈴木ですが、鈴木を含めて全員おじさんです。

昨年まで事務所を一緒に借りていた友人の会社の女性スタッフ(20代前半)は「パクチー好きです」と言っていたので、これに対しても思うところはありました・・・

 

さて、パクチー以外というリクエストを頂いたわけですが、同時にもう一つリクエストをいただきました。

それは、クライアントはスクーバ―ダイビングに関する仕事をしているのですが、当社の事務所がある永田町の近くにスクーバ―好きの集まる居酒屋があるので、そこに行けるなら行ってみたいというものでした。

この時は、居酒屋と言われていたので、特に何も考えずに了承し、名前だけ聞いて食べログをちょっとだけ見てすぐに予約の電話をいれました。

 

当日、夕方から当社で打ち合わせを行い、19時を過ぎたのでクライアントと鈴木と出かけました。

テーブルにつき、軽いものから頼もうとメニューを開いた際、色々な角度から飛び込んできた、そのフレーズこそ『パクチー』・・・それはもう結構な数で。

ここで気が付くんですけど、パクチーを使った料理はこのお店の、いくつかあるうちの特徴の一つだそうです。

参加したいコミュニティーのあるお店が、苦手な食材を使うお店、つまり、行きたいお店が行きたくないお店って面白い展開だなと思いました。

僕はいつだったかパクチーを克服しているので、特に何とも思わないのですが、この店に行きたいと言っていたクライアントと鈴木は微妙な顔で一瞬固まっておりました。

そして、次の瞬間、すべての料理をパクチーを別皿で注文しようということになりました。

こんな感じで。

最初は僕だけが料理の上にパクチーをのせて食べておりました。お店の名誉のためにも言っておきますが、料理はおいしいです!

ポテトサラダもよだれ鶏もそれだけで十分美味しいのですが、パクチーと一緒に食べたほうが特徴的だし、このお店の出したい味なのかなと思います。

良い感じにお酒が入ってきたこともあり、せっかくなので、クライアントと鈴木には大人として、改めてパクチーを味わってもらうことにしました。

みんな良い歳ですから、子供みたいに本気で嫌がるって事もあまりないのかなと提案したところ、二人とも恐る恐るですが、前向きにチャレンジしてくれました。

答えは・・・写真NGとのこと。

でも、みんな大人なので、それなりに普通の反応で、まあ意外といけるな的な反応でした。

パクチーを普通に食べられる僕は、パクチーを味わうコツとして、標題の一言を伝えました。何事も先入観がいけないと。

何故なら、自分の経験上、最初からタバコを美味しいと吸える人も、お酒を美味しいと飲める人も、ミントを気持ち良いと思う人も唐辛子とか胡椒を美味しいと思える人も多くはないと思うからです。

(僕はそんな感じでお酒を飲みますし、苦手だったセロリとかブロッコリーとか普通に食べますし、今はやめていますが、それなりの期間タバコも吸っていました)

最初はなんか変な感じでも、何となくチャレンジしているうちに離れられなくなるものって結構あるなと・・・

 

帰り道、昔は苦手だと思って、しばらくやり取りをしなくなった人も、今会ったら、意外とその癖とか特長を含めて好きになれるのかもな?思い切って連絡してみようかな?と思いました。

同時に、僕の事を苦手だと思って、今は会ってくれなくなった人もいると思うのですが、今会ってもらったら、昔より良い関係になれるかもしれないな?ふとどこかで僕の事を思い出してもらえたら、連絡をして欲しいなと思いました。

 

「食材も人も、苦手意識を持たず、定期的に味わって、結果、好きになれなくてもその食材(人)の味わい処(良さ)を把握しておけ!」

僕が美〇しんぼなどに出てくる著名な料理研究家なら、対決の最後をこういった一言でまとめたいと思いました。

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この記事を書いたライター

代表取締役 福田 大輔

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